介護業界に無資格で飛ぶこむのはOK?

 近年介護業界は深刻な人手不足に悩まされているため、介護に関する資格がない状態でも、派遣で働くことは十分可能です。一方で、無資格の状態で果たして介護の仕事ができるのかどうかという不安はついて回るでしょう。

 介護施設や地域によって大きく変わってきますが、介護の仕事に就いた段階でどのような資格を有していたのかを集計したアンケートを見てみると、無資格の状態で介護の仕事を始めた者の割合は、実に半数近い45%前後を占めていることがわかります。それに対し、介護士の入口的資格とも呼べる初任者研修を修了している者の割合は30%超、さらに介護福祉士の資格まで有している者の割合に至っては15%前後しかなく、多くの人が介護の現場に未経験の状態で飛び込んでいる状況が見て取れます。しかし、介護の現場において全く資格が求められていないのかというと、必ずしもそうではありません。80%を超える介護施設が、職員に介護福祉士の資格を取得して欲しいと考えており、無資格で採用しても、将来的に資格取得を見込んでいる所がほとんどです。

 介護の仕事は無資格・未経験の派遣であっても、仕事をすることに臆する必要はありません。しかし、現場においてしっかりと実務経験とスキルを蓄積し、将来は介護に関する資格を得ることを想定しておく方が将来的には良いのではないでしょうか。大胆に飛び込む勇気と、将来へのビジョンを持つことが、介護の仕事をするに当たって成功する秘訣だといえそうです。